子犬・子猫の下痢について

2015 / 10

新しく迎えられた子犬・子猫は、急激な環境についてゆけず「下痢」「軟便」を引き起こすことがよくあります。
2~3日で治るような下痢であれはそう心配はありませんが、なかなか改善しない場合には注意が必要です。

腸内細菌の変化から

腸内細菌には、悪玉・善玉および日和見菌が存在しており、お互いにバランスを上手くとっていれば正常な便として排泄されます。
一方で、少しでもバランスを崩すと「下痢」・「軟便」を引き起こします。

食べ過ぎ

生後半年くらいまで、たいへん食用旺盛な時期といえます。
そのため、腸で消化・吸収が間に合わずに消化不良状態の便として下痢・軟便になることがあります。

寄生虫

抵抗力のある成犬・成猫さんではそう問題にはなりませんが、幼弱な抵抗力のない(落ちた)動物たちの寄生虫感染には注意が必要です。
特に子犬・子猫の場合には、母親や飼育環境から寄生虫の感染を受けやすいので、病院で検便を行うことや虫下しの服用をお勧めします。

ウイルス→検便(顕微鏡)ではウイルスは見つかりません!

やっかいなのは、このウイルス感染です。急な発熱や重症な下痢が起こればウイルスを疑いますが、潜伏期や症状が軽い場合、診断は困難です。ウイルス感染を調べるには、検査センターに依頼やウイルス検査キット(一部)で確認する必要があります。
ウイルスは、小さく目に見えず、感染力も強いため、知らぬ間に同居・接触した動物たちに移す可能性が高いです。
気になるのは「猫のコロナウイルス」です。どうもかなり広い範囲にウイルスがはびこっているようで、最近、下痢の子猫を遺伝子検査で調べると高い確率で陽性となっています。
猫のコロナウイルスは、単なる下痢だけでは収まらず、重篤な「猫伝染性腹膜炎」をも引き起こすことがあります。


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