水をよく飲む?~Part.1 多飲多尿の問題~

2016 / 05

5月に入り気温が25℃を超える日もでてきています。それに伴い動物たちの飲水量も増えてきても異常ではありません。
ところが、病気の症状としての「多飲・多尿」もあるのです。
ついつい毎日同じ生活をしていると、多飲多尿であるのにもかかわらず「正常な飲水・尿量」と勘違いされる可能性があります。
今回もう一度「多飲・多尿」であるかどうかを確認しておきましょう。

1日の水分量・尿量の目安は?

体重5kgの犬で水分量100~500ml・尿量100~200ml、猫では水分量・尿量とも150ml程度です。
個人差や食餌中の水分も含まれますので、あくまでも目安とお考えください。

多飲・多尿には2つのタイプがある

多飲多尿という状態は、一般的に飲水の量が増えるのと同時に尿が「薄い」「多く」なるのが特徴です。これは…

  1. いっぱい飲むからおしっこが多くなる
  2. 沢山おしっこが出てしまうから結果喉が渇く

この2つのタイプに分類されます。

沢山飲むから尿が多く出るタイプ(身体が要求する以上に飲んでしまう)

代表的な原因として、ホルモンの異常・糖尿病・肝臓病・子宮蓄膿症・精神的問題が考えられます。

尿が出てしまうために喉が渇くタイプ(尿が濃縮できない)

代表的な原因として、腎臓病(尿の濃縮ができない)が考えられます。

念のために

まず尿を調べてもらいましょう。尿は病気の初期段階をも発見できることがあります。
尿検査の異常は、さらなる血液検査や画像診断などを行うきっかけを与えてくれます。

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