ただの老化でしょうか?~猫の認知機能不全~

2019 / 10

認知機能不全(痴呆症)は、人間と同様に犬にも起こり、毎日介護に追われている飼主さんも多いと思います。認知機能不全は猫たちにも起きます。老猫に見られる異常はただの老化でしょうか?
今回は高齢猫の認知機能不全についてふれてみたいと思います。

猫の認知機能不全とは―5つの兆候に分類―

  • 見当識障害
    トイレや家の場所が分からなくなる・狭い所に挟まり動けない
  • 社会的交流の変化
    以前のように甘える・遊ぶなど飼い主さんとの交流をしなくなる
  • 睡眠サイクルの変化
    寝る時間が昼夜逆転してくる
  • 排泄・トレーニングの変化
    トイレ以外で粗相するようになった
  • 活動性の変化
    遊びに誘っても興味がなくなった・食餌の嗜好が変わった

見当識障害と間違われやすい、おもな病気

  • 高血圧
    腎臓病やホルモン異常・心疾患から高血圧が起きる
    →訳もなくウロウロ歩き回る・変な声で夜泣きする
  • 甲状腺機能亢進症
    甲状腺ホルモンが過剰に分泌される
    →多飲・多食・性格が怒りっぽくなる
  • 関節の痛み
    背中や四肢の関節に痛みが生じる
    →動かない・触ると怒り出す・家族を避ける・爪とぎをしない

認知機能不全は、上記のような病気を検査してから診断していきます。老猫さんに何か思い当たる症状があれば、一度かかりつけの病院に相談しましょう。

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