マイクロチップ導入しました!

2005 / 07

正直な話、マイクロチップについては、意外にも国の法律の整備が先行し、国内の獣医は慌てふためいてしまいました。
当院でも、導入にあたり、検討を重ねてきましたが、ようやく導入いたしました。埋め込み(装着)ご希望の飼主さんは、事前にご連絡のうえ、ご来院ください。

マイクロチップの現状と将来の展望

昨年、プチ報でお話したように、現在国内では、人に危害をあたえる恐れのある動物(ワニや毒蛇等)だけにマイクロチップを埋め込む義務があります。
しかし、北欧諸国・フランス・スペインの一部・シンガポール・台湾では全ての犬に対して埋め込む義務があり、イギリス・オーストラリア・ニュージーランドでは入国する動物に、チップ装着の義務があります。また将来的には、世界中で装着の義務が生じると思われます。
マイクロチップが、迷子探しの助けになるのは当然ですが、それだけでなく、動物の保険や行政等での登録等の識別に利用される可能性もあります。

マイクロチップとは?

超小型集積(IC)回路をポリプロピレンやガラス製の容器にいれた直径2mm×長さ11mmの小型のチップです。
皮下に埋め込まれたチップに、外から読取装置をかざすと、電波信号が反射されて、動物のIDナンバーがディスプレーされます。
この番号を登録機関に問い合わせることで、動物の個体識別が可能になります。

埋め込みは、とっても簡単!

動物病院で行われる皮下注射と同様に、無麻酔で首の皮下に埋め込めば完了しますので、非常に簡単です。

マイクロチップの安全性

マイクロチップ自体は電源をもたず、容器の材質がポリプロピレンやガラス製のため、生体に無害だといわれており、生涯にわたり使用できます。

検疫期間が短縮される条件にも…

昨年、検疫に関する法律の改正があり、最長で180日間(半年)かかっていた犬・猫たちの検疫期間が、最短12時間と大幅に削減され、帰国当日に飼主さんの元へ引き渡されることさえ可能になりました。但し、この制度を利用するには、マイクロチップによる個体識別をはじめ、事前の狂犬病の注射や狂犬病抗体の測定、事務手続き等に手続きが必要になりますので、詳細は「動物検疫所」にお問合せください。

海外でも安心な国際規格を採用

当院で使用するチップのIDナンバーは、国際規格のものなので、登録後は読取装置さえあれば、世界の殆どの国で、識別が可能です。
※ハワイ州・オレゴン州など一部の地域では、国際規格のものが使用できません。ご了承ください。

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