かんじんかなめ…?

2005 / 12

動物たちの高齢化にともない、腎臓の病気、特に「腎不全」とは切っても切れない関係になっています。
同時に腎不全に対する治療や生活面での研究がなされ、いかに腎不全の進行を遅らせるかという重要性が問われてきています。今回はおもに「食餌面」を重点に少し触れてみたいと思います。

腎不全とは?

腎不全とは、おもに体内で産生された老廃物が腎臓から尿として排泄されにくくなった状態をさします。
腎不全が進行すると「尿毒症」という状態になり、場合によっては生命の危険に陥ることもあります。

初期の兆候

水をよく飲み始めます。それにともない、排尿の回数が増え、尿の色が薄く感じられます。実際には尿が多く排泄されるために飲水量が増えるのですが…。

どうやって診断するの?

一般的には血液検査にて診断します。しかし、血液検査で異常データが出ることは、すでに腎不全がずいぶん進行してしまった状態であることを意味しています。
そのため、初期の診断には、尿の特殊な検査が有効となります。

治療法は?

腎臓には、肝臓のような「再生能力」はありません。いま働いている腎臓をどれだけいたわってあげるかが今後の余命につながります。
血液検査で異常があれば、飲み薬や点滴などが治療のメインです。
一方、初期段階では、不要な塩分やたんぱく質・リンなどを制限することによって、その進行をコントロールすることが、治療のメインです。
「治療食(処方食)」とよばれる動物病院から出される食餌が大変有効となります。
データによると、早期の段階から「治療食」に切り替えた場合、猫では2倍、犬では3倍も長生きできたという報告があります。
(ただし、市販されているシニア食で代用しても、あまりその効果を期待できません。)
昔から、「肝腎要/肝心要(かんじんかなめ)」といわれるように、腎臓は大切なものです。
彼らと少しでも長く生活を共にするには、日頃の注意深い観察と早期の発見も「肝腎要」といえそうです。