大好物だからといって…

2006 / 10

「ワンちゃんや猫ちゃんの健康を考えると、ペットフードよりいいものをあげたい」とか、「お肉が大好物だから」といった理由から、お肉ばかりを与えていませんか?
今回は、肉食によって生じる「全肉症候群」という病気のお話です。

「全肉症候群」とはどういうもの?

肉は「リン」と呼ばれるミネラルをたっぷり含んでいますが、一方で「カルシウム(Ca)」が大変不足している食材です。
ミネラルバランスが崩れている肉食が続くと、本来カルシウム豊富な骨などからカルシウム分が失われてしまい、「骨が腫れて痛がる」「骨がスカスカになって骨折しやすくなる」といった症状がでます。
また逆に、血液中のカルシウムが増えるため、膀胱結石や腎結石など「石」ができやすい体質にもなります。
さらに、慢性的な悪臭のあるベタベタな下痢便もその特徴としてみられます。特に幼弱な動物は注意が必要です!
肉の過剰な動物性タンパク質のために、腸内細菌に異常発酵をきたし、結果、ショック状態など大変重篤な状態に陥ることが多いからです。

犬も猫も「肉食性」…なのになぜ?

実は自然界でも肉ばかり食べているわけではありません。例えば、ライオンが獲物の草食獣を捕らえると、まずはじめに「草食獣の内臓」を食べているのです。
「なぜ内臓?」と思われるかもしれませんね。
内臓には、肉にはない重要な栄養素がたくさん含まれています。動物はそのことを本能的分かっているのです!

飼い主さんが考える栄養バランス

もちろんペットたちは、自由に狩をして内臓を食べることは出来ません。そのため飼主さんが代わって、栄養バランスのとれた食餌を考える必要があります。
一番よいのは、完全栄養食とよばれる「ペットフード」を選ぶこと、そしてさらに、その成分や添加物にもこだわることです。
食餌はからだを作る唯一の材料です。さまざまな面をよく考えて与えるようにしましょう。