キシリトール中毒

2007 / 09

キシリトールによる犬の中毒が新聞や雑誌で取り上げられています。そこで今回は、キシリトールの問題をまとめてみました。

キシリトールの中毒とは?

食品等で摂取されたキシリトールが、インスリンの分泌を刺激し、結果として血糖値を下げたり肝臓を悪くする事故(キシリトール中毒)が発生しています。
ただ、この中毒は犬たちの「特異体質」によって発生するようで、中毒が発生する確率は大変低いとされています。また、その特異体質を調べることは今のところ困難です。

キシリトールを摂取させる目的は?

キシリトール製品には「口の中のPHを正常に保つ」「噛むという行為」から、「唾液の分泌を促進させる」「悪い細菌を減らす」などの相互作用があり、歯周病や虫歯などを予防する効果があるとされています。

犬に虫歯(蝕歯)はできるの?

蝕歯とは、俗にいう「虫歯菌」の出す酸によって歯が溶ける現象をいいます。犬の場合、口の中のPHが8以上(アルカリ性)であり、歯が溶け出すのに必要なPH5.5(臨界PH)とはかなり差があります。そのため、通常の生活を送るうえで虫歯になることはありません。
ただ、ヒトと同じような食生活をおくり、砂糖が多く含まれる食品や果物などを多くとると、虫歯菌の栄養源が増やされ、虫歯になる可能性はあります。

キシリトールは必要?

有効性と中毒の可能性を天秤にかけて、これから与えるべきかどうかを考えてしまうかもしれませんが、個人的に有効のためにリスクを犯してまでキシリトールの製品は必要のないものかもしれません。
代わりとなる「噛むためのおやつ」「噛む玩具や歯磨き」などで十分な歯周病予防ができると考えています。

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