クリーム状のものが出てくる~包皮炎~

2007 / 10

オス犬たちの陰茎(おちんちん)を包む皮(包皮)の出口から、黄色から緑がかった「クリーム状」の液体が出てくる症状を一般的に「包皮炎」といいます。
多くの犬たちが経験している包皮炎について今回はお話しましょう。

クリーム状の正体とは?

垢(細胞の死骸)・粘液・細菌類および白血球(膿)が主体ということから分かるように、包皮炎は「感染症」です。

犬は包皮炎になりやすい!?

犬の構造に秘密があります!実は犬の場合、陰茎は包皮に包まれている「包茎」が正常です。
そのため、包皮内に汚れや粘液等の分泌物が貯まりやすく、通気性もよくないことから、常在している細菌にとっては、増殖するに適した温度・湿度・栄養などの条件がそろうことになり、感染しやすくなるのです。

更なる悪条件が!

通常、包皮内の感染防御能(免疫)力と細菌類は、増やさず殺さずの均衡状態で共存しています。
ところが、その共存バランスを崩すような条件が揃うと包皮炎がひどくなります。

バランスを崩す主な条件としては…

  • 若い犬など、陰茎などからの液体の分泌量の多い場合
  • マウンティング(腰を振って陰茎を擦りつける)が好きで陰茎に傷をつけやすいとき
  • 栄養不良・ホルモン等の不均衡やストレスなど免疫の状態が乱された場合など

対処法

軽度であれば自然治癒する可能性がありますので、経過観察でよい場合もありますが、改善しなかったり、重度と思われた場合には、積極的な治療が必要になります。
ここで大切なポイントは、一度悪化させてしまうとなかなか治療困難になることです!
悪化しないための予防対策として、包皮内の洗浄がとても有効となるので、覚えておきましょう。
病院でも行いますが、ご自宅でもやってみようと思われる飼い主さんは、かかりつけの先生にコツを尋ねてみてはいかがでしょうか。


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