風邪とは違う猫の咳
2011 / 02
動物のアレルギー疾患のひとつに、「猫の喘息(ぜんそく)」というものがあります。
今回はこのお話をします。
喘息とは?
気管や気管支に炎症がおきて、空気の通り道(気道)が塞がってしまう病気です。
「人」と「猫」にみられ、その直接的な原因は解明されていませんが、一種の「アレルギー」に関連した病気といわれています。
症状は?
喘息にかかった猫たちは「咳」をします。軽度であれば、たまにする程度で、また「風邪」に似た症状なために、軽く見過ごされる場合もあります。
しかし重度になると咳に加え「ゼイゼイ」・「呼吸困難」といった呼吸器症状が加わり、一生懸命に努力して呼吸をしなければならないようになり、生命も脅かすおそれもあります。
悪化させる要因!
芳香剤・たばこの煙・家具の接着材・排気ガスなどの化学物質、家の埃(ほこり)・塵(ちり)などが、喘息の猫たちにとっての「有害物質」です。
そのため、空気清浄機や掃除などで家をきれいに保つことは、薬の量や種類を減らせたり、悪化を防ぐのには有効といわれています。
喘息には完全な治癒はないといわれています。生活する環境に十分に配慮して、上手につき合っていきましょう。