第2の狂犬病に?
2018 / 04
今回は急遽、山口大学の前田健先生から得た「重症熱性血小板減少症候群(略してFSTS)」について情報提供を行いたいと思います。
重症熱性血小板減少症候群とは?
- 新しい?ウイルスによる感染症
- マダニが媒介してウイルスを広げている
人にも感染
- マダニに刺される、感染動物との濃厚な接触で感染
- 発熱、食欲低下、嘔吐、下痢、腹痛、頭痛、筋肉痛、神経症状、出血症状など
- 現在、国内では西日本のみに発生
- 感染しても症状が出ない場合がある
- 発症したケースでは50歳以上が多く、致死率が20%と高い
犬や猫にも感染する
- マダニの吸血を介して感染
- 動物は感染しても無症状の場合がある
- 発症した場合には高熱や食欲の低下や廃絶が認められる
- 犬や猫から人への感染の報告(中国では人から人も)
咬み傷や濃厚な接触で感染する可能性 - 関東を含め、野生動物へのウイルス感染を確認
対処法
- 草むら等に行く際にはマダニに咬まれないように長靴・長袖にする
- 犬・猫にはマダニ駆除薬を投与する
- 感染を受けると数日~数週間の潜伏の後に発症する可能性がある
- 何か異常があれば急いで病院に行きFSTSの可能性を伝える
- 臨床症状や一般検査等を行い、FSTSの感染が疑われた場合には、大学等研究機関に検体を送り確認検査を行う