老猫が粗相する理由とは

2015 / 03

人と同様に猫たちも年を経るに従い、今までなかった「あれっ」といった事をしてしまうことがあります。そのひとつが、おしっこやウンチをトイレ以外でしてしまう「粗相」です。
そこで今回は老猫が粗相する理由について触れてみたいと思います。

おしっこが多くなるため

  1. もともと、祖先が砂漠由来の猫たちは、なるべく体外に水分を逃さないよう、腎臓が尿を濃くするように機能しています。ところが年齢を経るに従い、その腎臓の濃縮力が落ちてきます。そのため、一日の尿量も増加して間に合わないことがあります。
  2. 老猫には、甲状腺のホルモンが多く出てしまう病気も多く見られます。この甲状腺ホルモンは多飲多尿を引き起こします。

痛みから

四肢や背骨の老化も進みますので、関節炎による「痛み」によって思うように動けなくなり、間に合わないことがあります。

縄張り争いから

猫を多頭飼いする家庭では、猫たちの間に順位があります。老化によってその順位が下がっていくと、トイレに対しても縄張りができ、思うようにトイレが利用できなくなることがあります。

認知症から

大体15才を過ぎるころから猫たちにも「認知症」が認められます。認知症のひとつの症状として粗相があります。

このように、粗相にはさまざまな理由があります。「歳だから」という単純な理由だけではないことを知っておきましょう。

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