「脂肪種」は、 ただの脂肪の塊(かたまり)ではありません!

2010 / 04

体のあちこちに「軟らかい」膨らみができている…これって「脂肪種」かもしれません。
今回はそんな脂肪種のお話です。

原因

皮下脂肪の細胞が腫瘍化し、大きく膨らんできたものです。多くは良性で、肺や肝臓などに転移することは稀です。

特徴

5歳以降の中年期の犬たちに発生し、多くは体の表面や脚(あし)の部分に、軟らかい膨らみとして発見されます。
腫瘍のひとつですから、自然に治る事はありません!
特に大型犬などでは、放置してしまうと、歩けなくなるなど生活に支障が生じることがあります。
とくに筋肉に隙間に入り込むタイプの「脂肪種」は、治療が大変困難になります。

悪性のものも

膨らみのすべてが脂肪種とは限りません!
悪性タイプの「脂肪肉腫」や「肥満細胞腫」などである場合もあります。
外見上ある程度の特徴で区別はできますが、厳密には病理検査で確認する必要がでてきます。

治療法

小さいうちに取ってしまうのが一番です。かなり大きくなってしまうと、切除そのものが不可能になるケースもあります。

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