ノミとアレルギーの関係

2011 / 08

夏を迎え、ノミも増える時期でもあります。
そこで今回は、ノミの吸血とアレルギー皮膚炎ついて触れてみたいと思います。

オス・メスともに吸血する!

ノミの産卵(繁殖)には、犬・猫たちの血液が必要になります。
蚊のように吸血はメスだけというイメージですが、オスも吸血をします。
オスは身体のあちこちに移動して、吸血しまわります。

アレルギーの原因は?

血が固まらずに吸血できる様に、ノミから唾液(血液が固まらないような物質)を体内に注入します。
この唾液の成分がアレルギーの原因になります。

徐々に…

注入されたノミの唾液成分は、犬猫たちにとっては「異物」であるため、排除しようと拒絶反応が起きはじめ、免疫の記憶として徐々に蓄積されてきます。

痒い!

始めは小さな痒みですぐに収まる程度ですが、アレルギー源が蓄積されるのに従い、重症となり痒みの程度や範囲が広がっていきます。
その程度は、体質などで大きく個人差があります。

痒い場所

背骨に沿った部分、内股(また)周辺、尾の周辺、お腹の横の部分などを中心に痒くなります。

もちろん人間も…

アレルギーの強さによって個人差こそありますが、足元を中心に痒くなります(靴下を履いていてもノミは侵入可能だからです)。
ノミアレルギーになる、更にアレルギーを重症化させることを減らすには、なるべく早期にノミを駆除するしか方法はありません。
従来のノミの駆除薬はスポットタイプでしたが、飲ませるタイプのお薬も利用できるようになりました。

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