いつも寄生している「ニキビダニ」
2011 / 10
今回は、健康な犬・猫たちにも寄生している「ダニ」のお話です。
ニキビダニとは?
正式名をデモデックス(毛包虫)といい、おもに皮膚、特に毛穴周辺や皮脂を分泌する部位などに多く寄生しています。
ヒトでも、顔の毛穴付近に多く潜んでいます。
いつ感染?
生まれつき寄生しているわけではありません。
諸説ありますが、産まれて間もない時期に、外部(おもに母親)より、直接皮膚から、または胃腸から移動して皮膚に寄生するといわれています。
寄生していても大丈夫?
健康な状態でいれば、ダニに寄生されていても何も心配する必要はありません。害もなく共存できます。
ところが…
心身のストレス、遺伝、病気などで、免疫の状態が異常(低下)を起こすような場合には、ダニが大量に繁殖して皮膚のトラブルが生じます。
特に高齢になった状態での大発生は、全身に異常が生じる可能性が多く、時に重篤な事態に陥ることがあります。
逆に若齢な動物で部分的なトラブルの場合には、自然治癒する場合すらあります。
予防策は?
治療には費用と時間を要しますので、何か予防策を講じられればいいのですが、ストレスという曖昧な原因、さらに遺伝(免疫を低下させる)の条件も加わると予防するには困難なのが実状です。