胃拡張・胃捻転(ねんてん)症候群
2011 / 12
今回は、「胃拡張・胃捻転症候群」のお話です。
大型犬に多く、重篤な事態に陥る怖い病気です。
胃拡張・胃捻転とは?
胃の中が多くのガスが溜まり、その反動で胃が捻(ね)じれてしまうことをいいます。
胃拡張・胃捻転症候群とは?
胃が膨らみ・捻じれることが、身体全体に異常が起こることをいいます。
具体的には、胃の急激な膨らみが、太い血管での血液の流れを悪くさせ、全身の臓器を機能不全にさせ、ショック状態に陥りさせてしまいます。
外見でわかる症状は?
急にお腹が膨らんできます。初めは元気に見えますが、徐々に動きが鈍くなり具合が悪くなってきます。
見た目以上に事態は重篤です。
治療は?
緊急な処置が必要です。
胃のガスを抜き、捻転状態を元に戻します。
同時に、ショックに対する治療を行います。
それでも死亡する・例え改善したとしても再発する確率は高いといえます。
予防として注意すべき点は?
- 食後の運動を控える
- 食餌の回数を増やす
- 発酵しやすい食品を与えない
- 食べ過ぎ
- 異常が見つかったらすぐに連絡
ドックフードの普及で、過去(人の残り物を与えていた時代)ほど減りましたが、罹ると怖い病気です注意しましょう。