食餌アレルギーと食餌不耐性の違いについて
2012 / 01
今回は、食餌が関連する下痢や嘔吐の原因のうち、「アレルギー」に関係するものなのか否かで、「食餌アレルギー」と「食餌不耐性」の2つに分けてお話したいと思います。
食餌アレルギーとは?
おもに、食餌中の「たんぱく成分」が原因になり、身体の「免疫反応」が過剰(アレルギー)に反応して、下痢・嘔吐および皮膚の痒みなどを引き起こすものです。
食餌不耐性とは?
同様に食餌中の物質が原因になりますが、身体の免疫反応とは無関係に、下痢・嘔吐などの症状を引き起こすものをいいます。
食餌アレルギーの主な原因は?
フード中の原材料で利用されている大豆・小麦・牛肉・牛乳・卵白・トウモロコシなどで多く、一方、日本人ではお米(飼主さんはご飯食だから)も原因になります。
食餌不耐性で主なものは?
一番有名な原因は「乳糖」です。牛乳中の乳糖を消化・分解する能力が犬猫たちでは劣っているためです。
また、傷んだ魚で増える「ヒスタミン」が問題になったりします。その他、食餌に添加される着色料や保存料などの化学物質も問題になります。
単純な下痢・嘔吐は、急速に回復しますが、何日も続く・繰り返す下痢・嘔吐の場合には食餌アレルギーとか食餌不耐性があるのかもしれません。