猫の糖尿病~Part.2~
2014 / 09
今月も「猫の糖尿病」についての続きに触れてみます。
よく見られる症状
- 水を多く飲む・大量のおしっこ:糖とともに水分も尿として多く排泄されるため、結果体内の水分が不足するため水を多く飲みます。
- 食欲旺盛の割には体重が減少:脳の満腹中枢が糖分不足だと勘違いし、なかなか満腹感を得られません。
一方で糖分が尿から失われる(栄養不良)なため、代わりに脂肪や筋肉を分解して栄養にするために体重が減ります。 - 歩き方が異常:猫の糖尿病の特徴です!神経系のトラブルから、後ろ足の踵(かかと)を付けてペタペタ歩く動作も見られることがあります。
- 一方で白内障や腎臓の障害は猫では稀という特徴があります。
治療の方針
- 「ストレスホルモン」対策:作用不足の原因の病気を見つけ出し、ストレスホルモンを減らせれば、インスリンの作用を高めることが可能になります。
- 肥満猫なら減量を:肥満は血糖の調節を邪魔します。標準体重になるまで減量用の食餌を食べさせます。
- インシュリン注射※:高血糖の状態は色々と体のダメージを与えますので、早く血糖値を下げる必要があります。
※猫の糖尿病の場合、徐々にインスリンが減量できるか、または、必要がなくなる場合さえあります。