猫の糖尿病~Part.2~

2014 / 09

今月も「猫の糖尿病」についての続きに触れてみます。

よく見られる症状

  1.  水を多く飲む・大量のおしっこ:糖とともに水分も尿として多く排泄されるため、結果体内の水分が不足するため水を多く飲みます。
  2. 食欲旺盛の割には体重が減少:脳の満腹中枢が糖分不足だと勘違いし、なかなか満腹感を得られません。
    一方で糖分が尿から失われる(栄養不良)なため、代わりに脂肪や筋肉を分解して栄養にするために体重が減ります。
  3. 歩き方が異常:猫の糖尿病の特徴です!神経系のトラブルから、後ろ足の踵(かかと)を付けてペタペタ歩く動作も見られることがあります。
  4. 一方で白内障や腎臓の障害は猫では稀という特徴があります。

治療の方針

  1.   「ストレスホルモン」対策:作用不足の原因の病気を見つけ出し、ストレスホルモンを減らせれば、インスリンの作用を高めることが可能になります。
  2.  肥満猫なら減量を:肥満は血糖の調節を邪魔します。標準体重になるまで減量用の食餌を食べさせます。
  3.  インシュリン注射※:高血糖の状態は色々と体のダメージを与えますので、早く血糖値を下げる必要があります。

※猫の糖尿病の場合、徐々にインスリンが減量できるか、または、必要がなくなる場合さえあります。

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