エボラより怖い「狂犬病」~Part.1~
2014 / 10
東京では「デング熱」、アフリカでは「エボラ出血熱」によるウイルス感染症の拡大が懸念されています。
今回は、エボラより怖い「狂犬病」についてのお話です。
なぜ怖い?
エボラ出血熱による死亡率はおよそ50%といわれていますが、狂犬病の場合、発病すると致死率99%と、ほぼ死亡してしまう恐ろしい病気なのです。
狂犬病は…
多くの哺乳類が感染できるウイルスであり、野犬を含む野生動物が保持しています。隣国では市街地で流行して騒ぎになっていることも耳にします。
唾液中にウイルスが含まれるため、神経異常をきたした(狂った)動物が相手を噛みまくり次々感染させます。
感染を受けると、徐々に神経を中心に身体が蝕まれ、最後には脳などの中枢神経に異常を起こして死亡します。「水が怖い」「風が怖い」と表現されるけいれん症状を示します。世界では年間5万人以上にのぼる人がこれにより死亡しています。