尿の量と色を確認しましょう!

2015 / 01

寒いと猫たちも水を飲む量が減り、体内の水分を逃さないよう尿を濃くします。それにより、結石症などのおしっこの病気も多くなります。今回は、猫に多い尿路の病気について簡単にまとめてみました。

細菌の感染症

本来、猫の尿は酸性で濃いために、細菌感染を起こすことは少ない傾向にあります。
一方で、高齢になった猫・腎臓病・糖尿病および免疫を低下させるウイルス感染症に罹っていると、感染症を起こしやすい状態になります。
また、細菌の出す毒素が結石を作りやすくさせますので注意が必要です。

結石

ストルバイト(リン酸アンモニウムマグネシウム)とシュウ酸カルシウムが2大結石と呼ばれます。
従来の結石はストルバイトがほとんどでした。しかし、ストルバイトの予防に対応する一般食が増えたり、猫たちが食べる食餌がグルメ化して、高タンパク・高脂肪食となったことが原因となり、現在ではシュウ酸カルシウムがストルバイトを超える勢いで増えています。
これらの結石は、膀胱や腎臓内に大きな結石を作ったり、狭い尿道を詰まらせたりします。

特発性膀胱炎

細菌の感染症と結石以外の膀胱炎が「特発性膀胱炎」です。
どちらかというと若い猫たちに多くみられますが、その明らかな原因はわかっていません。おそらく、閉鎖された部屋飼いによる「運動不足」「ストレス」が影響しているようです。

注意していただきたいこと

オスの猫は、尿道が非常に狭い構造のために、尿道閉塞を起こし死亡することがあります。
トイレに入っているからと安心せずに、必ず尿の量と色を確認しましょう!

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