ペットフードを選ぶポイント!Part4
2003 / 11
今回もフードの話題をお届けしましょう。
お魚くわえたどら猫…
な~んてサザエさんで歌っているように「猫=魚好き」と思いがちです。
でもこれは食餌を与える人間の食生活によるところが大きく、欧米の猫には肉好きが多かったり、日本の猫には魚好きが多かったりします。面白いものですね。
魚中心の食餌が及ぼす影響…
魚には不飽和脂肪酸がたくさん含まれています。猫達が摂った不飽和脂肪酸は体内で酸化現象(体に悪い事)をひき起こしてしまいます。
その酸化現象を防止する為に多くのビタミンE(抗酸化物質)などが動員され利用されます。
結果、体内のビタミンEが不足して、触ると痛がる・発熱するといった症状「黄色脂肪症」(体脂肪の過酸化現象)という病気を引き起こすことがあります。
猫用魚缶詰をご利用のかたは、ぜひ一度、表記を確認してみてください。この病気の予防のために、必ずビタミンE(抗酸化剤)が添加されているはずです!
刺身などには要注意!
生魚にはビタミンB1を破壊する酵素が多く含まれているため「B1欠乏症」をよく起こします。食欲不振・痙攣麻痺等の神経症状から死ぬことさえあるので注意しましょう。
刺身などの生魚や、ちくわなど魚の加工品しか食べない猫ちゃんには特に要注意!
猫ちゃんの好きなものだけでなく、食餌のバランスを考えることも飼い主の愛情なのです。