熱中症に注意すべきは…
2015 / 06
先月は記録的な真夏日が続き、人も急激な暑さに体がついてゆけず、多くの熱中症患者が救急搬送されたということです。
そこで今月は、ワンちゃんの熱中症について少し注意喚起したいと思います。
ご存じのとおり、犬たちには殆ど汗腺が発達しておらず、代わりに呼吸を早めて、体温を下げる必要があるため、大変に効率が悪く、そのため暑さが苦手です。
特に注意が必要なケース
- 軟口蓋過長症
口蓋垂(ノドちんこ)が大きく垂れ下がっている→よくイビキをかく - 気管虚脱
気管に狭い部分がある→「ガァガァ」という声を発する - 喉頭麻痺
喉(のど)の入り口が広げられない→息を吸うのが困難 - 心臓・腎臓病
脱水などで全身の循環が悪化しやすい - 老犬
全身の水分保有量が少ないために重症化しやすい
「肥満」が大敵です!
- 皮下・内臓脂肪→呼吸できるスペースが狭まっているために呼吸困難になりやすい
- 首や喉の回りの脂肪→気管や喉をより狭くさせる
※ひどい「ハァハァ」→喉が腫れるためより重篤に!
熱中症は早期対処が救命率を高めます。
「熱中症かな?」と思ったら、股の付け根や腋の下付近を保冷材などで冷やし、病院に連れてゆきましょう。