鼻が腫れた?!
2015 / 12
ある日突然、片側の鼻が腫れてしまうことがあります。この原因は「涙の病気」が原因かもしれません。今回は涙の病気「鼻涙管閉塞(涙のう炎)」について触れたいと思います。
涙のしくみ
涙には「脂」・「粘液」・「水」の3つの成分があります。涙は瞼(まぶた)の腺で作られ、目の表面を流れ、目の乾燥を防ぐ・異物を洗い流す等の働きを行います。一方、涙の水分は空気中に蒸発していきますが、一部は「鼻涙管」を通って「鼻」の中へ排泄されます。
涙が多く出ると鼻水も出るのがその例です。
鼻涙管閉塞
この鼻涙管が何かの原因で詰まることを「鼻涙管閉塞」といいます。閉塞により、涙の逃げ道が無くなり逆流して目から涙が溢れたり(流涙)、鼻の脇が腫れてきます(涙のう炎)。
「涙のう」とは涙がたまる袋状の部分で、鼻涙管閉塞により細菌感染を起こしやすくなります。
※生まれつき鼻涙管が狭い動物もいます。いつも目頭が濡れて毛が茶色く変色しているのが特徴です。
閉塞する主な原因は?
大きく3つの原因があり、「目の病気」・「鼻の病気」・「歯の病気」です。閉塞は細い針で鼻涙管の目詰まりを取り除く処置と細菌感染に対する治療を行います。同時に何か原因があればその原因を探し出して再発を防ぐことも必要です。