水をよく飲む?~Part.2 高血糖の問題~

2016 / 06

先月に引き続き「多飲多尿」のトラブルにふれたいと思います。今回は「高血糖」による多飲・多尿です。

血糖とは?

一日の変動こそありますが、血液中のブドウ糖は約100mg/dl前後に維持されています。常識的に考えると食餌のあとには高血糖になるはずですが、「インスリン」というホルモンが分泌されて血糖を下げるように働き、血糖をコントロールしています。

高血糖とは?

この「血糖値100」を維持できずに、200・300・400・500~など上昇してしまう状態を「高血糖」と呼びます。
高血糖の異常を感じるとからだ側は、これを薄めようと「喉の渇き」をおぼえ「多飲」「多尿」になります。また血糖値が約200を超えると尿にブドウ糖が混じります(糖尿)。

インスリンの異常だけではない!?

高血糖は「インスリン」の異常だけが原因ではありません。「甲状腺ホルモン」「副腎皮質ホルモン」「性ホルモン」「アドレナリン」「成長ホルモン」など、数多くのホルモンに血糖値を上昇させる作用があります。
その中でも注目すべきは、「副腎皮質ホルモン」「性ホルモン」「甲状腺ホルモン」「アドレナリン」です。

高血糖の治療が困難な場合には、これらホルモンの異常も疑う必要があります。
卵巣を摘出する手術(避妊手術)が必要な場合もあります。

また「健康な猫」たちでも、車・大きな音・病院などから受ける「ストレス」から一時的に「アドレナリン」が増え、一時的な高血糖・糖尿になるケースがよくみられます。

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