救世主!? ~食餌性アレルギ~
2016 / 11
今月は動物たちにも増えている「食餌性アレルギー」についてふれてみたいと思います。
食餌性アレルギーとは…
身体に備わる免疫機構が、食餌中に含まれる成分(特に蛋白成分)に対して、過剰に反応することで、皮膚のかゆみや下痢・嘔吐等の症状を引き起こします。
食餌性アレルギーの特徴
- 生後半年から2歳くらいに発症
- 目や口の周り、背中、お尻の周りを中心に痒がる
- 季節に関係なく一年中
- 排便回数が多い
食餌性アレルギーの対策
- 過去に口にしたことのない食材に変更してみる
- アレルギーテストを行い原因物質が何かを探る
アレルギー食に対してもアレルギー陽性!?
多くのアレルギー食が利用されていますが、治療途中にアレルギーテストを行ってみると、そのアレルギー食でも陽性になる例が増えてきています。
また、食餌中の油脂類として「大豆油」が利用されていますが、アレルギー食にもこの「大豆油」は利用され、これにもアレルギー反応がみられます。
救世主!?
大豆油に代わり「菜種油」を使ったアレルギー食が利用できるようになりました。また蛋白源として「エンドウ豆(グリンピース)」を用いていますので、従来のアレルギー食も利用できなかったワンちゃん達には朗報といえるでしょう。
※アレルギー食は思わぬ副作用を生じることがありますので、かかりつけの病院に相談のうえで使用しましょう。