目が赤い~結膜炎~
2016 / 12
まず目の異常に気が付くのは、「目の赤み」ではないでしょうか?その原因は「結膜炎」だけなのでしょうか?
今回は「目の赤み」原因についてふれてみたいと思います。
眼瞼(まぶた)が腫れる場合
有害物質が、口・鼻を経由、もしくは直接「瞼(まぶた)」に触れたことで、赤く腫れることがあります。
一番の原因は「アレルギー」に関連した腫れです。その他、瞼を擦ったことをきっかけに、細菌等が侵入して赤く腫れることもあります。
結膜の赤み
結膜とは「白目(しろめ)」と呼ばれる部分で、瞼側と眼球側に2層あります。目の一番外側に面しているために、一番影響を受けやすい部分です。
結膜は涙成分の一部を作り出すと同時に異物に対抗する免疫にも関与しています。結膜炎は異物の侵入や細菌感染・アレルギー反応が多く、猫たちでは「ウイルス」感染によるものも多く見受けられます。
目が乾いて
俗にいう「ドライアイ」の一種です。涙成分のアンバランスから、ネバネバした目やにが多く、結膜も炎症を起こして赤くなります。ドライアイは涙の分泌量を測り診断します。
ブドウ膜炎
一見「結膜炎」にも見えますが、目の奥に起こる強い炎症反応です。状態により視力障害や緑内障にもなりますので、早急に強力な治療が必要です。原因に免疫異常も考えられているため、治療で改善しても、もう片方の目にも発症する可能性があります。
緑内障
外見上「結膜炎」「ブドウ膜炎」に似ていますが、目の中に還流している「水」の異常増加が引き起こされ、白目が赤く見えます。機械で眼圧を測って診断をしますが、痛みが強く失明に至る病気ですので早急な処置が肝心です。
「目が赤い」といっても、このように原因は色々あり、場合により緊急を要する病気もあります。注意しましょう。