めまいで歩けない!~Part.2~
2018 / 07
今回も先月に引き続き、「耳」と「前庭疾患」の話題です。
多くの方が勘違い
多くの方が、耳の中に水などが入ったという理由で中耳炎や内耳炎になるとお考えかと思います。ところが、中耳の手前で「鼓膜」が遮っているため、鼓膜に穴などがあいていない限り、奥には影響が及びません。
耳管
耳と鼻は「耳管」という管でつながっています。
飛行機に乗っている時や登山・潜水時に起こる「耳の詰まり」は、鼓膜の内外に生じた気圧の急激な変化の為に起こるものです。唾液を飲み込んだり、あくびすると改善するのは「耳管」を介して空気が出入りして気圧が一定になるからです。
「耳管」が原因に
「耳管」は鼻と耳の奥(中耳)をつないでいるために、鼻(外界)からの細菌やウイルスの侵入口になり、中耳炎や内耳炎さらには前庭疾患の原因になります。
末梢性前庭疾患
おもに耳の奥のトラブルによるものです。
「中耳炎」・「内耳炎」・「耳の腫瘍」・「中毒」・「老化」などが主な原因です。
中枢性前庭疾患
おもに前庭神経から脳に伝わる経路の異常です。
「脳腫瘍」・「脳梗塞」・「脳出血」・「感染症」・「ホルモン異常」が主な原因です。