薬の基本的な飲ませ方
2019 / 09
処方された薬を、食餌に混ぜて食べてくれれば簡単ですが、「口から吐き出した」「薬だけ残してしまった」という相談をよくうけます。そこで今回は投薬の基本ついて復習したいと思います。
錠剤・カプセルタイプ
薬を確実に飲ませるために、少量の缶詰に混ぜてお団子にして与えます。薬を飲んでくれた後に、残りの食餌を食べさせましょう。それでも無理な時は、次のいずれかの方法を試しましょう。
- 頭を上にあげて、口を大きく開け、喉の奥に薬を落とします。
その後、食餌を食べさせるか5ml以上の水を飲ませましょう。
(薬が食道に引っかかると食道炎を生じる恐れがあります。) - 口をさわられるのが苦手な場合は、「投薬器」を使ってみましょう。
粉・液体タイは
食餌に混ぜて与えるか、もしくは液体に溶いてスポイトで少量ずつ飲ませます。
(犬歯と奥歯の間から注ぎ入れるとうまくいきます。)
薬をこぼしてしまうと、投薬量が不確実になってしまうので注意しましょう。
薬が苦くて飲めない場合
空のカプセル・オブラートに包み、缶詰フードに混ぜて食べさせましょう。
もしくは苦味を緩和させるアイスクリームやチーズ等に練り込んで食べさせてもよいでしょう。
初めて薬を飲ませる・まだ自信が無い場合
病院のスタッフにお願いして、実践してもらいましょう。
薬の多くは食餌に混ぜて与えることができますが、漢方薬や一部の消炎鎮痛剤などは、食餌とは別に与える必要があります。小さくおいしい錠剤や、一度で長期的に有効な薬もありますので、病院で相談してみましょう。