最近の話題から~法律整備~
2019 / 12
動物に関係する法律が国会で成立しました。今回は主な法律についてふれてみたいと思います。
マイクロチップの装着と登録
ペットの繁殖者や販売者は、犬・猫たちにマイクロチップを装着したうえで国に登録することが義務化されます。
今回の義務化により、災害等で迷子を捜す手段として活用され、動物たちに対する虐待や飼育放棄遺棄が少しでも減ることが出来ればいいのですが…
一方で、現在飼育中の犬や猫たちへのマイクロチップの装着・登録はいまだ推奨となったままですが、将来的に義務化されたり、ペット保険の介入の条件となったりするかもしれません。
※マイクロチップそのものも進化して細く小型化しています。横浜では獣医師会と市役所が個別で助成を行っており、半額程度で装着・登録が出来ます。
動物看護師の国家資格化へ
動物看護師たちは無資格状態で獣医療の補助を行ってきましたが、獣医療の高度化に伴い、知識や技術向上を目指すためにも国家資格化が求められています。
第一段階として、一般財団法人による「動物看護師統一認定試験」の制度を設け、認定試験に合格した2万人を超える認定動物看護師が、現在活躍しています。
国会でもこの程「愛玩動物看護師の国家試験」の法案が通過しました。この詳細は不明ですが、やっと動物看護師の国家資格化が実現しそうです。
動物虐待や死亡に対する強化
動物虐待や致死事件は後を絶ちません。少しでも減らすべく、対策として、動物虐待に対して診察をした獣医師は行政に通報する義務が定められました。また、刑法改正で動物を死亡させた罪が厳罰化されることになりました。