コロナウイルス
2020 / 02
中国で発生した新型コロナウイルスが、日本国内でも感染拡大することを大変危惧しています。今回はペット関係のコロナウイルスついてふれてみたいと思います。
コロナウイルスの特徴
- ウイルスの形状は太陽のコロナに似ている
- MARS SARSも同じコロナウイルスの仲間
- 人の風邪の原因のひとつである
- アルコール消毒で簡単に死滅する
- ウイルスは腸菅や呼吸器系を好んで増殖する
→大便や咳や痰の分泌物に接触することは避ける - 犬や猫から人へのコロナウイルスの感染報告はない(逆の場合も)
犬コロナウイルス
犬に腸炎を起こすウイルスとして知られています。感染した犬の糞便中に多量に排泄され、他の犬の口の中に入ることで犬から犬へと感染が広がっていきます。食欲不振、嘔吐、下痢、脱水等が見られ、まれに死亡する場合もあります。犬が感染する他のウイルス(パルボ・アデノ・犬ジステンパー等)と混合感染を起こすと重篤になります。また一方で、呼吸器系に感染する犬コロナウイルスも知られています。
特別な治療法はなく、対症療法を行い免疫物質が上昇すると治癒します。
犬コロナウイルスのワクチンが接種できます。
猫コロナウイルス
猫に腸炎を起こすウイルスです。下痢が続く猫もいれば、無症状の猫もいます。野良猫・純血種関係なく多くの猫たちは感染しています。
一方、遺伝子変異により全身に強い炎症を引き起こす猫感染性腹膜炎ウイルスに変化することも知られています。ウイルスの遺伝子変異の原因は「ストレス」の関与が示唆されています。
こちらも特別な治療法はなく、対症療法を行うと治癒します。ただし、猫感染性腹膜炎ウイルスに限り自己の免疫物質が治癒どころか余計に症状を重症化させる特性を持っています。ワクチンはありません。
コロナ以外にも鳥インフルエンザ・アフリカ豚熱(アフリカ豚コレラ)も流行っているそうです。どれも早急な終息を願っています。