新型コロナウイルスへの消毒薬

2020 / 08

外出先で消毒する機会が大変増えていると思います。そこで今月は、通常使用される消毒薬を中心にお話しします。

アルコール

エチルアルコール(エタノール)とイソプロピルアルコール(イソプパノール)が使用されています。脂質を溶かす作用と蛋白質を凝固させる作用があり、ウイルスの膜を溶かすことで消毒効果を示します。高濃度過ぎると逆に効果が減弱しますので、それぞれ70%・50%が有効とされています。刺激性があるため、皮膚の炎症して赤くなり、痛みを感じる場合には使用は控えた方がいいかもしれません。

ヨウ素系消毒薬

「新型コロナウイルスの重症化を予防するのでは」という報道から品切れしたポピヨンヨードは、このヨウ素系消毒薬です。ヨウ素成分はタンパク質を酸化させるため、あらゆる微生物に有効とされています。
また毒性も低いため、うがい薬以外にも、医療現場での消毒等、広範囲に利用されています。うがいにより喉の表面に付着している新型コロナウイルスもやっつけますが、飲んでも体内に侵入したウイルスには効果はありません。
※ヨウ素を取り過ぎると甲状腺ホルモンが異常になる恐れがあります。

塩素系消毒薬(次亜塩素酸)

次亜塩素酸の強い酸化力で、多くの微生物に有効性を示します。塩素は臭いが強く、皮膚への刺激作用から肌荒れを起こす可能性があります。
多くは市販の塩素系漂白剤を希釈して使用します。商品の濃度を確認の上、使用してください。
※希釈後は時間と共に有効成分が分解してしまいます。また汚物等で効果が減弱しますので、注意が必要です。

薬用せっけん

ウイルスの脂質を溶かす効果がのぞめますが、上記ほどの強い効果はのぞめません。洗浄により表面についた汚れを落として他の消毒薬の効果を高める、ウイルスの数を減らすことに有効なのかもしれません。

新型コロナウイルスで重症化する恐れの高い「免疫力が低下(高齢者や糖尿病・免疫を抑える治療中等)」している人たちに感染させないよう注意しましょう。


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