ウイルス感染とリンパ球

2021 / 02

今月から新型コロナウイルスワクチンの接種が始まるようですが、ワクチンの効果を得たり、病原体などを退治したりするためには「リンパ球」が大事な役割を果たします。今回はウイルス感染とリンパ球を中心にふれたいと思います。

リンパ球には大きく3種類

ナチュラルキラー(NK)細胞・Tリンパ球・Bリンパ球の3種類があり、それぞれが互いに助けあって身体を守っています。

ナチュラルキラー(NK)細胞

自分以外であれば何でも攻撃します。もちろんウイルスも攻撃対象です。ナチュラルキラー(NK)細胞は、感染の「初期段階」に活躍し、遅れて他のリンパ球が攻撃にあたります。

Tリンパ球

Tリンパ球には、3種類の役割分担があります。

  1. ウイルスを攻撃する
  2. Bリンパ球に抗体を作らせる
  3. 1・2の機能を抑える(調整役)

Bリンパ球

「抗体」を作る役割を持つリンパ球です。侵入してきたウイルス情報をTリンパ球へ提供し、一方でTリンパ球からの指示で「抗体」を作ります。

Tリンパ球およびBリンパ球には記憶能力があり、2度目のウイルス侵入に対して「強力」に「迅速」に対応します。この能力を生かしたのが「ワクチン」です。また、ナチュラルキラー(NK)細胞と違い、決まったウイルスにしか攻撃できません。