SFTSウイルスも予防しましょう

2021 / 04

新型コロナウイルスの話題を毎日のように耳にしますが、これからの時期、SFTSウイルスの感染症も心配されます。今回はSFTSウイルスを中心にふれてみたいと思います。

SFTSウイルスとは

SFTS(重症熱性血小板減少症候群)ウイルスは、マダニの吸血を介して感染します。犬・猫だけでなくヒトも感染します。ヒトの致死率は高く、10~20%といわれています。

静岡で発生

先月、お隣の「静岡県でSFTSが発生した」と厚労省から報告がありました。気温の上昇する3~7月はマダニの活動が活発になるので、感染の頻度も上がります。西日本での報告が多い感染症ですが、徐々に北上してきているのかもしれません。

犬も猫も発症

犬や猫がウイルス感染した場合、無症状の例もありますが、ヒトと同様の症状を示し死亡した例も報告されています。感染による突然の食欲不振や発熱がみられることもありますが、特徴的な症状はありません。

動物からヒトへ感染も

ウイルスに感染している動物に咬まれるなど、唾液等を介した濃厚な状態での感染例が報告されています。

予防策

特別な治療法はありません。ダニから感染しないよう予防することが肝心です。ダニの棲む草むらなどに立ち入らぬように注意し、事前に予防薬を投与しましょう。

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