怖い猫のフィラリア症

2021 / 06

この時期、フィラリア予防が始まっていますが、猫たちにはまだ普及していません。今回は猫たちのフィラリア症を中心にふれてみたいと思います。

犬フィラリア(犬糸状虫)とは

  • 犬を宿主とする寄生虫で「蚊の吸血」により感染を受けます。猫を含めヒトにも感染します。
  • 体内に侵入したフィラリアの幼虫は、脱皮を繰り返し、最終的には「肺動脈」に寄生します。
  • 成虫まで成長したフィラリアは子孫を産生し、「蚊」を介して他の動物へ感染を広げます。

猫の犬フィラリア症

本来の宿主ではないため、フィラリアに対しては身体の免疫が強く働き、排除しようとします。
この免疫の働きが、咳や呼吸困難のみならず、元気消失・食欲不振・嘔吐など意外な症状を示します。
問題なのは、排除を免れ運よく生き残ったフィラリアが寿命(2~3年)を迎えて死亡すると、猫の免疫機能がさらに強まり、重度の呼吸困難や突然死することさえあります。

蚊は犬・猫関係なく同等に吸血します。猫におけるフィラリア症の診断・治療は犬と比べて困難です。積極的に予防薬を利用しましょう。

category: フィラリア,
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