元には戻らない関節~Part.2~
2021 / 08
今回は前回に引き続き、関節に関する話題です。今回は、高齢動物に多く起こっている変形性関節症(変形性脊椎症)についてふれたいと思います。
変形性関節症とは
老化や関節の疾患(膝蓋骨の脱臼・じん帯の損傷など)により軟骨が削られ傷つくと、滑膜が炎症物質を作り、軟骨がさらに破壊されダメージを受けます。
再生しない
軟骨には再生能力がほとんどありません。一度ダメージを受けると元には戻せません。対処しないと破壊が進行します。
症状は
最初は、明らかな症状が見られません。
ある程度進行してから「運動したがらない・関節の動きが悪くなる・痛がる」などの症状がみられるようになります。
- 犬:
膝・肘・手首・足首・股関節に多い - 猫:
手首・足首・膝・腰の骨に多い
今まで出来ていた「ジャンプ」や「爪とぎ」をしなくなったら、変形性関節症(変形性脊椎症)かもしれません。
来月も関節に関する話題を続けます。