耳のことを知ろう～Part.1～

外耳炎は日ごろから起こしやすい病気の一つです。今回から「耳」についてふれてみたいと思います。

耳の穴は

犬や猫たちの耳の穴は、鼓膜まで真っすぐではなく、途中で折れ曲がった構造をしています。

耳の皮膚（上皮）

身体の皮膚と同様に、下で新しい細胞が作られ上にある古い細胞がはがれ落ちる「新陳代謝」を絶えず行っています。上皮には耳毛が生え、外部からの有害刺激から耳を守っています。

軟骨

耳の上皮の下には軟骨があります。
立ち耳・折れ耳・たれ耳等、耳の形には色々ありますが、これには上皮の軟骨が関係しています。また耳表面の襞（ひだ）は、音を集める大切な役割を果たしています。

微生物

動物に悪さをしない細菌や酵母菌などが、多く常在しています。

皮脂・汗腺

耳も皮膚同様に、脂の成分や汗（アポクリン）の成分を分泌して適度に湿度を保ちながら、天然バリア機能を果たしています。

耳掃除は不要?!

耳垢は、はがれ落ちた皮膚・耳毛・皮脂の成分・汗の成分が主なものです。古い皮膚や耳毛や異物などは、皮脂や汗の上に乗り、外へと排泄される仕組みになっています。
このような機能があるため、通常では耳掃除は不要だと言われます。しかし、耳毛が多く生える犬種や汚れやすい動物たちにはケアが必要です。