ワクチン Part.1 ~仔犬仔猫時代~

2004 / 11

仔犬や仔猫は、生後24時間以内に母親の初乳から免疫物質(移行抗体)をもらいうけることで、しばらくのあいだ感染症にかからないよう、身を守ることができます。
しかし、生後50~60日を過ぎると、この移行抗体が減少するため、自分自身の抗体を作る必要がでてきます。
ワクチンは、接種することにより、みずから免疫物質を作らせ、長期にわたり感染症から身を守ることができる大切な行為です。

混合ワクチンとは…

犬には、犬コロナウイルス・パルボウイルス・ジステンパーウイルス・アデノウイルス・パラインフルエンザウイルス・レプトスピラなど数種類が、1本に混合されたワクチンがあります。
猫にはヘルペスウルス・カリシウイルス・汎白血球減少症ウイルス及び猫白血病ウイルスが、1本または2本に混合されたものや、単身ワクチンがあります。

初回はいつ?

移行抗体が消失する生後60日頃に行いましょう。初乳が十分もらえなかった場合は生後45日頃からでも接種可能です。

何回、必要でしょうか?

移行抗体が消失する時期には個体差があり、生後100日を過ぎても消失しないケースもあります。
移行抗体が残っている状態でワクチン接種しても免疫物質が作られないため、初回は、1ヶ月おきに複数回接種する必要があります。
そのため当院では、仔猫には2回、仔犬には3回、接種することをおすすめしています。

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