ワクチン Part.2 ~1年に1度継続~
2004 / 12
前回はワクチンについての説明と、仔犬仔猫時代(初回時)の接種についてご説明しました。
今回は、ワクチンの追加接種と狂犬病の予防接種についてご紹介したいと思います。
初回後の追加接種は?
1年に1度、ワクチン追加接種を行いましょう。抗体の消失時期には個体差がありますので、厳密にいえば、
- 毎年血液中の抗体価を測定
- 不足している分のみを追加接種
という手段が理想です。しかし、測定にかかる費用や手間を考慮すると、決して現実的ではありません。
そのため当院では、ワクチンメーカーが推奨している「1年に1度の追加接種」をおすすめしています。
狂犬病とは?
発症すると100%死亡してしまうウイルス病で、世界では、年間5万人以上の人が狂犬病で亡くなっています。
しかし日本では、狂犬病予防法を設け、感染の防止に努めた結果、狂犬病の発生はしばらく起きていません。これは世界的にみてとても珍しい成果です。
さてこの法律で、生後91日以降の犬には、年に1度の予防接種と、犬の登録(1生に1度)が義務づけられています。
またアメリカなど一部の国では、猫にも接種義務があり、動物を連れて海外へ渡航される場合には、事前に注射を受けておく必要があります。