アレルギー性皮膚炎~Part.5~

2022 / 11

犬たちに起こるアレルギーの症状は大きく3つに分類されます。今回は犬に起こるアレルギー疾患を起きやすい順番にまとめてみました。

1.アレルギー性皮膚炎

一番起きやすいのが皮膚炎による痒みです。

  • 食餌が原因となるアレルギー性皮膚炎
    生後数カ月から痒がり出します。
    耳や足先から始まり、徐々に背中・口・目・お尻付近に広がります。
    一般的には、季節に関係なく痒がるのが特徴です。
  • ハウスダストや花粉等が原因となるアレルギー性皮膚炎
    2~3才程度から痒がり始めます。
    首の下・脇の下・肘・股のあいだを中心に痒がります。
    一般的には花粉等の影響の多い季節に痒がるのが特徴ですが、ハウスダストの場合には一年中の事もあります。

2.アレルギー性胃腸炎

通常でも下痢・嘔吐は起きますが、下痢・嘔吐を繰り返す場合にはアレルギーを考慮する必要があります。
特徴として生後1年未満の犬が下痢・嘔吐を繰り返し、下痢ほどではなくとも排便の回数が増加する場合には、食餌の成分が原因になる場合があります。

3.呼吸器アレルギー

1・2より多くありませんが、鼻炎や咳がアレルギーである場合もあります。また「逆くしゃみ※」の原因となる場合もあります。
※逆くしゃみとは逆に呼吸を吸うときに起きる現象で、咳や嘔吐と間違える可能性があります。
頻繁に起こす呼吸器症状は呼吸器アレルギーを疑う必要もあります。

1~3の症状はアレルギー以外の病気(感染症・腫瘍・心臓病等)で起こす場合も十分ありますので、かかりつけの動物病院でしっかり診察を受けましょう。

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