蚊の発生が早まっているそうです

今年は暖冬だったので蚊の発生が早まっているそうです。今回はフィラリアの予防薬についてふれてみたいと思います。

犬フィラリア症とは

蚊が媒介する病気で、動物（人にも）の肺や心臓に虫が寄生する病気です。咳や呼吸困難を引き起こし、重症化すると死亡します。蚊の吸血を防止することは困難で、フィラリア症を予防することで対応するしかありません。なお、フィラリアの成虫を駆除する薬は国内では利用できません。

犬のフィラリア症予防薬

飲み薬・注射薬・液体の塗布の予防薬があります。当院では飲み薬と注射が利用できます。飲み薬は月に1度、注射薬は1度の投与で1シーズン有効です。
投薬による副作用を避けるため、投与前に感染の有無を調べてから処方します。
飲み薬はフィラリアのみならず、ノミ・ダニの駆除可能なものも選択が可能です。

猫のフィラリア症予防薬

猫にも犬フィラリアが寄生します。猫に寄生すると、少数でも症状が重く突然死を起こす可能性も高まります。
当院では猫専用の塗布薬が利用できます。この塗布薬は、フィラリア以外にノミ・ダニの駆除やお腹の寄生虫が駆除出来ます。

予防薬の投与期間は、蚊が出始める1ヶ月後から蚊が終息する1ヶ月後の投与が必要とされています。（おおよそ4月下旬から12月初め）