便の色と隠れている病気について
2024 / 02
毎日排泄している便がいつもと違う事があります。
食べ物のせいかもしれませんが、何か病気が隠れている可能性もあります。今回は便の色と隠れている病気についてふれてみたいと思います
正常な便は
便には食べカス以外に腸管の細胞の死骸・および腸管の細菌の死骸が多くを占めています。正常な便の色は主に肝臓で作られた胆汁が代謝を受けた成分が混ざりあって茶色になります。食餌中に植物性の成分が多いと黄色く、肉などの動物性の成分が多いと黒っぽくなります。
黒い便
上記のように動物性成分が多い食餌で黒くなりますが、胃や小腸の潰瘍や腫瘍・炎症が起きると出血が起きて便が黒くなります。
赤い便
肛門や大腸などの部分に炎症・腫瘍などがあると、毛細血管などが切れて、血液の固まっていないような赤い血便がみられます。
黄色い便
脂肪を大量摂取した場合や膵臓の異常および腸炎などが原因で脂肪成分が消化、吸収されていないために便が黄色くなります。
緑色の便
腸炎などで胆汁が再吸収されにくい状態や大量の草を食べると排泄されます。
通常とは違う便が出た場合には、なるべく新しい便を検便してもらうなりして、かかりつけの病院に相談しましょう。