人から人への感染
2024 / 05
3月、厚生労働省はSFTSウイルスが人から人に感染したと発表しました。今回はマダニからの感染症などについてふれてみたいと思います。
SFTS(重症熱性血小板減少症候群)ウイルスは
マダニに咬まれることで人や動物に感染する以外に、感染した動物との濃厚な接触により、人に感染することが報告されているようです。
SFTSの症状
人も動物も食欲不振・発熱・頭痛・下痢・嘔吐・白血球減少・血小板減少・肝機能低下など多くの症状が現れます。
これらの症状は風邪に似ていますが、ダニに咬まれた事実やダニに咬まれた傷跡がある場合にはSFTSなどの診断に重要な手がかりとなります。
SFTS以外に
マダニに咬まれることで「ツツガムシ病(人)」「日本紅斑熱(人)」 「野兎病(人)」 「バベシア(犬)」など細菌・ウイルス・原虫色々な病原体を移される可能性があります。
※当院でも4月上旬にマダニ寄生の治療を行っています。少しでも感染する機会を減らすために、人は肌を露出しない服装を心がけ、動物は有効な予防薬の投与を行いましょう。