糖尿病は治療が不要になるかも!?
2024 / 11
4月にふれました「猫の糖尿病薬」が利用できるようになりました。今回はこの治療薬や猫の糖尿病の特徴についてふれてみたいと思います。
新しい糖尿病治療薬は
従来はインスリンを決まった時間に注射し、決まった食餌を決まった量を食べさせて血糖値を安定させる必要がありました。新しい糖尿病治療薬は液体の飲み薬タイプで、直接飲ませるか食餌に混ぜて与えるだけと投薬は大変に楽になりました。また比較的低血糖になりにくい特徴もあります。
猫の糖尿病は治療が不要になるかも!?
犬たちの糖尿病は、おもに「インスリン不足」が原因になるため、将来的に注射によるインスリンの補充が必要です。
一方で、猫の場合にはインスリンの効き目が悪くなることが多いため、インスリン注射や新しい糖尿病治療薬を使い膵臓(インスリンの元)を休ませることで機能が回復さえできれば、インスリンや新しい糖尿病治療薬を減らせることができて、最終的には投薬治療が不要になる場合(寛解)もあります。
新しい糖尿病治療薬が利用できない場合もある
糖尿病が進行して体内に「ケトン体」が増えてしまった場合などでは利用できません。また膵炎・甲状腺機能亢進症・重度の腎臓病がある、嘔吐・下痢・脱水等で体調がよくない場合にも利用できないケースがあります。
投薬中はケトン体の有無や血糖値などをこまめに調べておく必要があります。