動物たちの再生医療

2025 / 01

まだ初期段階ですが、動物たちの再生医療についても研究が始まっています。今回はこの再生医療についてふれてみたいと思います。

再生医療とは

病気やケガ等で機能を失った臓器や組織を修復・再生させる医療のことです。
ヒトでは「iPS細胞」「ES細胞」などを用いた研究が行われており、美容医療では「幹細胞」などが用いられています。

幹細胞

人や動物には多種の組織や臓器に変化する可能性のある細胞があり、脂肪組織や骨髄などに含まれています。幹細胞は損傷を修復する成長因子・免疫調整物質・抗炎症物質等も産生します。

脂肪幹細胞

動物たちでは、簡便に採取できる皮下脂肪の幹細胞を採取・培養(増やして)を行って、動物たちに戻す治療が行われています。

ヒト臍帯由来幹細胞培養上清液

幹細胞の培養液を点滴して治療を行います。
培養液中にも幹細胞と同様の成長因子・免疫調整物質・抗炎症物質等が含まれています。

適応疾患

脂肪幹細胞・ヒト臍帯由来幹細胞培養上清液の治療は、椎間板ヘルニア等の運動器疾患・アレルギー疾患・腎臓病・肝障害などに利用されています。

※幹細胞・ヒト臍帯由来幹細胞培養上清液の治療は研究途上の段階で、有効な結果が示されていますが、全ての症例で有効性が証明されている訳ではありません。今後の研究実績が待たれます。

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