早くも2症例目~Part.1~
2025 / 04
都筑区に隣接する区にてレプトスピラ感染の報告がありました。春を迎え野外の活動が増えるこれからの時期、レプトスピラに注意が必要です。
今回はレプトスピラ感染症ついてもう少し掘り進めてみたいと思います。
水が大好き
レプトスピラは動物もヒトにも感染する細菌(人畜共通感染症)です。野生の動物とりわけネズミの尿から菌が排泄され、野外の土壌内や水回り付近の環境に存在し、水分さえあれば長い期間生存可能です。
皮膚から侵入
人や動物に感染するおもな経路は、土壌や水に存在する菌が傷口や粘膜を通って侵入します。もちろん飲食物を介して口から感染することもあります。
そのため野外活動で川や池などでの水遊びや土いじりなどでは注意が必要です。
風邪の症状に似ている
感染を受けると数日から数週間の潜伏後に発熱・寒気・頭痛・筋肉痛の症状がみられます。
重症化すると
菌が体内を移動して肝臓や腎臓などに臓器に侵入して増殖します。
肝炎(黄疸・出血傾向)さらには肝不全(腹水・削痩)に進行する場合もあります。
腎臓では腎炎や急性腎不全さらに進行すると慢性腎不全になり人工透析や腎移植が必要になる場合もあります。
最悪、全身の臓器が影響を受けると死亡するケースもあります。