食欲増進~Part.2~

2025 / 10

今月は食欲ホルモンと食欲増進剤についてふれてみたいと思います。「食欲増進~Part.1~」もあわせてご覧ください。

グレリン

空腹時に胃から分泌される食欲増進させるホルモンのひとつで、日本で発見されました。

食欲と視床下部

視床下部には「摂食中枢」と「満腹中枢」の2つの部分があり、摂食中枢に「グレリン」、満腹中枢に「レプチン」などの物質が関与して空腹感・満腹感などの食欲をコントロールしています。
過度な肥満や削痩しているケースでは、健常者と比較してグレリンやレプチンの分泌量が違っている場合もあるようです。

グレリンの作用は

視床下部に働きかけ空腹感を覚えさせ「食欲増進」および「成長ホルモン」を増加させて筋肉量を増加させることが期待できます。そのほかグレリンには胃腸の動きをよくする効果も認められています。

食欲増進剤として

  • グレリンと同様な作用をする物質
  • 人用および猫用で認可され、病気などで食欲不振が続く場合や低栄養な状態に陥ったケースなどで使用されます。

  • 抗うつ薬・抗ヒスタミン薬の一部
  • 本来と違う治療目的(適応外治療)のため、飼い主さんと同意の上での使用になりますが、食欲を抑えるヒスタミンやセロトニンの働きを遮断することで食欲を増進させることが可能です。

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