グレードとステージの違い
2026 / 02
動物の高齢化とともに腫瘍疾患も増えてきています。いざ腫瘍になった場合に「グレード」と「ステージ」が今後の治療計画に必要とされることがあります。今回はグレードとステージの違いについてふれてみたいと思います。
グレード
腫瘍の挙動や進行の速さを予測するために使用されます。
顕微鏡で1から5を確認してグレードを判定します。
グレードが高いほど、腫瘍が攻撃的で再発や転移のリスクが高まります。
- 細胞分裂する頻度:細胞分裂の頻度が高いほど急速に増殖している
- 正常な細胞との類似性:類似性が低いほど急速に増殖している証拠になります
- 壊死の程度:急速に増殖するほど栄養や酸素が行き届かず壊死が進みます
- 細胞の多形性/異型性:多いほど、遺伝子の変異や異常が多いことを意味して悪性度が高まります
- 浸潤性:腫瘍細胞が周囲組織に入り込んでいる程度を確認します
評価法は腫瘍の種類や分類法によりいくつかあります。
グレードⅠ・Ⅱ・Ⅲ
低グレード・高グレードなど
ステージ
血液・レントゲン・エコー・CTなどの検査を行い、腫瘍が体内でどの程度広がっているかを評価します。腫瘍の大きさ、局所および遠隔転移の有無に基づいて分類します。
- 腫瘍(T):腫瘍の大きさや広がりを評価します。T1~T4
- リンパ節(N):腫瘍がリンパ節に転移しているかを評価します。
N0は転移なし、N1は局所転移、N2は遠隔転移 - 転移(M):腫瘍が遠隔部位に転移しているかを評価します。
M0は転移なし、M1は遠隔転移あり
1から3の情報を組み合わせてステージを決定します。
例えば、
T1N0M0:小さな腫瘍で転移がない
T4N2M1:大きな腫瘍で広範な転移
または腫瘍の種類によりますが、ステージⅠ~Ⅳなどと評価されます。
