汗をかきますか?

2007 / 06

突然ですが○×クイズです。「犬や猫は汗をかかない?」答えは「×」。犬も猫も汗をかきます!
でも犬や猫が、全身に汗をびっしょりかいている状態ってご覧になったことありますか?
運動しても気温が高くても、汗をかいている様子はみられません。どうしてでしょうか?

秘密は汗腺の違い

通常、「エックリン汗腺」が、水状の「汗」を産生・分泌します。ヒトや馬などは、この汗腺が全身に発達しているため、全身に汗をかくことができるのです。
一方、犬(わずか)や猫たちの場合、エックリン汗腺は身体のごく一部(あしの裏側や鼻の頭付近など)にしか存在しません。
代わりに、白いアブラ状の汗を分泌する「アポクリン汗腺」が全身に発達しています。
アポクリン汗腺からの分泌物は、体臭の元にもなりますが、ある種のコミュニケーションの役割を果たしていると考えられています。
そのため、次のような問題に注意が必要です。

体温の放出が大変苦手なので注意!

主に、犬はパンティング(ハァハァすること)、猫は全身を舐めることで体温を放散しますが、放散効率は汗と比べてよくありません。
これが寒さには強くても、夏が弱い理由のひとつです。気温が高くなるこれからの時期は「熱射病」に十分注意しましょう。

皮膚炎がおきやすいので注意!

指間やパッド(肉球)などは、汗という水分や栄養源の影響から微生物が大変増殖しやすい環境を作り出します。
日ごろから指の間をペロペロ舐めていたり、その部分の皮膚が赤くなっていたりしていたら、「皮膚炎」になっているかもしれません!

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