3番目の瞼(まぶた)!?
2007 / 08
犬や猫たちの目には、上・下の瞼(まぶた)に加え、もうひとつの瞼(正式には「瞬膜」または「第3眼瞼」)が存在しています。
どこにあるの?
目頭(めがしら)の部分に備わっています。通常は小さく収められていますが、目を閉じる瞬間や目に刺激などがあると、白っぽい膜状の「瞬膜」をみつけることができます。
瞬膜の役割は?
- いざというときに目(特に角膜)を保護する
- 外界の感染症からのバリアー
- 涙の成分を作る
なかでも3番目の涙の成分を作る機能が大切で、涙の約40%がここで産生され、目に潤いと栄養を与えています。
瞬膜が出たままに!(眼瞼突出)
突出は一番多くみられるトラブルです。その原因は大きく次の2つに分かれます。
- 瞬膜の色が通常の色に近い場合は…
- 結膜炎など目にトラブルが起きた、自律神経失調症など神経系の異常がある、下痢等で全身の体調の悪い、その他、猫では原因不明の場合もあります。
治療はその原因を調べて行います。 - 明らかに赤くなっている場合は…
- 俗に「チェリーアイ」といわれています。
これは病気というよりも、第3眼瞼腺を支持する構造が十分備わっていない犬たちが、何らかの刺激により突出してしまい、そのまま炎症を起こして赤く腫れ上がってしまった症状です。
治療として、美容上の理由から埋め込む手術を行います。
なお従来は切除手術を行っていましたが、術後に「涙不足の病気」が多発することから、行われなくなっています。
毎日チェック!
動物たちの目を見ない日はないと思います。今日はいつもと違う!?という感じでしたら、早めに相談につれて行きましょう。