猫だけの病気ではありません!
2008 / 06
市販のキャットフードに「FUS(猫泌尿器症候群)」に対応…という文字を目にすることが多くなりました。おかげで、この数年でFUSで苦しむ猫たちが減少してきています。その一方で、犬たちには相変わらず見られます。
犬での泌尿器症候群とは?
「犬の泌尿器症候群」は正式名ではありませんが、犬の場合、尿路(腎臓や膀胱など)にできる「結石」がその主な原因であり、この結石がいろいろと犬たちを苦しめています。
結石の原因は?
主な原因として大きく二つ考えられます。
- 細菌の感染によるもの
- 感染症とは関係のない「体質」によるもの
おもな症状は?
- 血尿
- 赤い尿が出る・血の塊が出る
- 排尿異常
尿が出ない・出にくい・尿が近い - 腹痛
元気が無い・背中を丸めている・動かない - 嘔吐・食欲不振 など
対処法は?
尿検査やレントゲン等にて結石の状態や程度を確認したうえで、
- 細菌を退治する
- 結石の程度が軽度であり細菌感染が原因である場合、数週間お薬をのませて原因菌を退治します。
- 結石を溶かす
- 数ヶ月以上の期間がかかりますが、治療食やお薬にて結石をじょじょに溶かします。
- 結石を取り除く
- 結石の程度が酷(ひど)かったり、尿管や尿道に詰まるなどの危険性が考えられる場合には、結石を摘出する方法を選択します。
- 一度治ったと思っても、「再発」する可能性の高い病気です!
以降は、結石を作らないよう予防することが肝心です。