爪とぎできていますか?
2008 / 08
今回は猫の爪についてお話しましょう。
爪(つめ)の正体は?
爪は硬いですが「カルシウム」とは関係ありません。皮膚と同じ「ケラチン(たんぱく質)」からできており、指の骨(末節骨)の先端部で作られています。
猫の爪と狩りとの関係には…
本来爪は、指先の保護や、うまく走ったり歩いたりするために機能しています。
ところが、「猫の爪」の場合、おもに獲物を捕らえるために使われます。
常に爪先が尖(とが)った状態にケアされ、狩猟のとき以外には、指のなかにうまく収納(出し入れ自由)されています。
一般的な猫の狩りは、遠くから追いかけて捕らえるというより、じっと獲物を待ち伏せをして飛びかかり、爪で捕える方法をとっています。
いつも爪をとがらせておくために…
カーペットや木製の家具など爪が引っかかりやすいもので、「爪とぎ」をおこないます。
爪とぎといっても、研(と)いで尖らせるためというより、古い爪の下にできた新しい爪に置き換える(脱皮)行為を意味します。
また歯で古い爪を剥がすことも行ないます。
この爪とぎ行為は、他の猫たちに対する「匂い付け」の行動でもあるといわれています。
爪とぎができない?
猫も歳をとると爪のケアをしなくなることがあります。
放っておくと爪が伸び放題、ついには爪が一回りして「巻き爪」の状態から自分の指に爪が突き刺さる事態も見受けられることがあります。
老猫さんになったら爪の状態を定期的にみてあげましょう。
なお意外なことに、ケアしなくなる原因のひとつとして「関節痛」から爪とぎができないケースがあります。
猫の「関節痛」は日ごろの生活ではあまり痛みを訴えません。
なんとなく、動きが鈍くなった、高いところに上れなくなった、もちろん、爪とぎをしなくなったら、「関節痛」かもしれません。